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下に『ヤクザマスター思いついた』と書いたら、早速『読みたいです~』とのお言葉をいくつか頂いたので、調子に乗って書いてみた(笑)
ただし当初思いついた内容だとマジR18フラグが立ってしまうので、急遽別の話を捏造。
デモなんか雰囲気が微エロくさい。
あくまでエロくさいだけでエロではない。
ついでにカイトが馬鹿じゃない。
死神兄さんとも違う、バカイトじゃないカイト兄さんはなんか新鮮。
それからマスターの背中にはでっかい黒竜、カイトの背中には黒揚羽の刺青があります。
まぁ、刺青ゆーても右の肩甲骨上部に一匹だけですけど。
兄さんの瑞々しい柔肌に傷つけるなんてっ!?と思われる方は読まない事をお勧めします。



それらを踏まえてから下へお進み下さい。

ちなみにこの兄さんの一人称は『僕』です。
すっかり『俺』に慣れてしまっているので、なんか間違えそうになって困る(笑)
もしも間違いがあったら御指摘ください。
黒揚羽

[ヤクザマスター設定]



 何かが動く気配に、意識が浮上した。
 かすむ目を何度か瞬きを繰り返し、枕に頭を置いたままついと周囲を巡らすと、少し離れた場所に鍛え上げられた背中が見えた。

「マスター……」

 口から出たのは、掠れた声。
 ボーカロイドにあるまじき酷い声だったけれど、マスターが帰ってきた翌日はいつもこんなものなので、気にも止めない。

「……起きたか」

 パサリ、と布擦れの音が耳に届く。
 背中一面を覆っていた黒竜が、羽織ったシルク製の黒シャツに隠された。
 マスターが着るのは大抵黒。
 他の色を纏うことは滅多に無い。
 不思議に思って何気なく理由を聞いたら、返ってきた答えに少しだけ悲しくなった。

「また、お出かけになるのですか?」
 
 昨夜、マスターがこの部屋に帰ってきたのは三日ぶりだった。
 その前は二日、家を空けた。
 マスターが長い時間、この部屋に居ることは無い。
 ココは紛れもなくマスターの家なのに、所有者が居るよりも所有物である僕が居る時間の方が格段に長かった。
 いや、この表現には少し御幣がある。
 僕は外の世界に出た事の方が少ない。
 多分両掌で数える程度しか、外の世界を知らない。
 外に出られないことに不満を持ったことは無いけれど、マスターが居てくれないことに対しては、少しだけ不満があった。
 それを口にすることは、絶対に許されないから言わないけれど。

「ああ、兄貴から徴集がかかった」

 手早くネクタイを締め、サイドテーブルに放置してあった銃の弾数を確認してから、ホルダーに装着し、上着を羽織る。
 スーツもシャツと同じ黒。
 まるで、喪服のようないでたち。
 程よく整髪料で固められた、短い黒髪。
 左手首には腕時計。
 首下には金色のタグが付いたネックレス。
 見慣れた光景。
 マスターはいつもこうしてこの部屋から出て行く。

 命のやり取りが行われる、殺伐とした場所へ。

「……また、怪我をするようなことをなさるのですか?」

 訊いてはいけない……そう判ってはいても、訊かずにはいられない。
 そんな僕をマスターは咎めたりせず、ただ僅かに苦笑を零す。

「さぁな。上田組の奴らが話し合いに応じれば、穏便に済むだろうが…」

 確立は五分だなと笑い、慣れた手つきで愛用の煙草に火を点けた。
 くゆる紫煙に乗って香る、甘い煙草の香り。

 疼く痛みを堪えて身体を起こせば、マスターにまだ寝ていろと言われるが、首を振って拒否を示す。
 主がこれから危険な場所へ向かうかもしれないのに、寝ているなんて出来る筈が無い。

「お前は強情だな。誰に似たんだか」

「紛れもなくマスターです。僕は、マスター以外の人間をよく知りませんから」

「そりゃそうだ」

 お前は本当に学習能力の高い奴だよと笑いながら後頭部に手を当てられ、そのまま引き寄せられる。
 苦い煙草の味がするキス。
 香りはあんなにも甘さを含んでいるのに、どうしてこんなにも苦いのだろう。
 でも、マスターとのキスは嫌いじゃない。
 この、苦い煙草の味も。


 むしろ、もっと欲しい。


「……コラ、強請るな。抱きたくなるだろうが」

 離れていく舌を追いかけるようにマスターの口内へ忍び込ませると、途端に離される唇。
 オレンジ色に灯る証明に照らされて、マスターの唇が互いの唾液で濡れ光っていた。

「それでも……貴方は行くのでしょう?」

 僕を此処に置いて。
 帰って来れるか見当もつかない場所へ。

「帰ってくるさ。お前を置いて何処かに行くものか」

 お前は俺だけのものだ。
 他の誰のものでも無い、俺だけの可愛い揚羽蝶。

 そう言って剥き出しの背中に描かれた、マスターとの絆でもある黒い揚羽蝶の刺青を、優しい仕草で撫でる。
 傷だらけで、引き金を引く指が変形するほど銃を撃つことに慣れてしまっている手。

 でも僕にとっては―――とても大切で、かけがえの無い手。

「……嘘つき、ですね。マスターは」

 そう言いながら、こうしていつも置いていくじゃないですか。

「そう言われたら確かに返す言葉も無いが……最終的に俺が帰る場所はお前の腕の中だけだ」

 視線を合わせたままチュッと音を立てて掌にキスを落とされ、それに頬を寄せる。
 掌に感じるマスターの体温と濡れたまま弧を描く唇に、自然と体温が上昇していく。

「せ、台詞が気障過ぎます」

 それを誤魔化すようにマスターから目を逸らし、憎まれ口を叩く。
 我ながら可愛く無い態度だなと思ったのだけれど、マスターにはそうは映らなかったらしい。
向けた頬に触れるだけのキスを落とされ、耳元で。

「でも、嬉しいだろう?」

 お前はこういう台詞に弱いからな。

 低く甘さを含む声で囁かれて、耳にもキスをされた。

「………、」

 一気に体温が上昇するのを感じて、慌てて俯いてシーツに顔を押し付けると、押し殺したような笑い声が聞こえた。

 まったく、この人には敵わない。
 僕がどんなに虚勢を張ろうと、全部跳ね除けられてしまうのだから。

「早ければ明日の夜には帰る。そしたらお前の望み通り、いくらでもくれてやるよ」

 足腰立たなくなるほどな。

 寝乱れてぐしゃぐしゃの髪を更に掻き混ぜられながら、楽しそうに……本当に楽しそうに言われて、恥ずかしいのと嬉しいのがない交ぜになった気持ちが、無機質な精密機械が詰まっているだけの胸に溢れる。

 無事に帰ってきて。
 傷付いててもいい。
 倒れそうになっててもいい。
 ちゃんと自分の足で、僕の元に帰ってきて。
 そして抱きしめて、キスをして欲しい。






 
 けれど、するりと口から出てきたのは、何ともお粗末な言葉で。





「……絶対、ですよ?嘘吐いたらハリセンボン飲ませますからね」


 シーツに顔を押し付けていたせいで声はとてもくぐもっていて、それでもマスターの耳にはちゃんと聞こえていたらしく。


「カイトお前―――時々言うことが幼児並になるよな。頭良いくせに」



 まぁそんな所も気に入ってるけどな、と笑っていた。








 
 心から愛してますマスター。

 だから。

 早く帰ってきて下さい。







 そして―――貴方の黒揚羽を愛して下さい。





                                     2008.04.24 AK




ちょっと情婦っぽいカイト兄ちゃんーーーーー!!!!(驚愕)
どうしたのーーー????なにがあったのーーーー????←何があったのはお前の頭






















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