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スミマセン、またもやカイトが主夫です。
なんかもう楽しくて楽しくて…

今回は他ぼかろ家メンバーの出番は無いです。

ぼかろ家の日常5-1
カイトのお買い物大作戦



 ぼかろ家の長男カイト。
 彼はボーカロイドという身分(?)でありながら、大所帯のぼかろ家の家事を(成り行きだが)一手に引き受けている。
 初めの内は慣れない事で失敗も多かったが(割った皿の数も破壊した家電製品も数知れず)、今ではそこらの奥さん方も真っ青な主夫っぷりが板に付いていた。

 
 
 今日も今日とて、カイトは愛用している籐製(一体何処で手に入れたんだ)の籠にがま口財布を投げ入れ、近所の商店街に買い物に出かけた。

 が、その道のりは決して単調なものではない。




「あら~カイト君、今日も精が出るわね~」

「あ、どうもこんにちは。今日はいい洗濯日和ですね」

「この間頂いたサトイモのにっころがし、美味しかったわよ~」

「本当ですか?佐々木さんにコツ教えてもらったのが良かったのかな」

「そういえばね…、」




 家を出てほんの数十メートル歩いただけで、さっそく御近所の奥様集団に捕まった。
 御近所さんの間でもカイトの主夫っぷりはかなり有名で、こうして顔を合わせれば気さくに声を掛けられる。それどころか、週に一度必ずどこかのお宅で開かれる奥様集会にまで呼ばれたりもしていた。。
基本付き合いの良いカイトは誘われれば二つ返事で了承してくれる(しかも可愛い笑顔付き)ので、さり気に奥様方の間ではカイトをお誘いする役目は交代制になっていたりする。
 当然、カイト本人はそんなことになっているなど欠片も気付いていない。



 それどころか、



『俺のことを気に掛けてくれるなんて、この街の人達ってイイ人ばっかだなー♪』

と、のほほんと人がイイにも程がある(そして鈍いにも程がある)感想を抱いていた。

 そんな兄に対し、『お願いだからボケボケし過ぎて人攫いに合ったり襲われたりしないでよね』と、レンがポソリと突っ込みというか強ち有り得なくも無い忠告を零していたのだが、やはりカイトはまったく理解していなかった。

 ホントにもう、兄さん可愛い。





 いやまぁ、それはいいとして。



「あ!スミマセン、俺これから買い物に行くんで」

 気付けば、そこで足止めされて早三十分近くが経過していた。
 慌ててぺこりと頭を下げて場を辞する胸を告げるカイトに、奥様方はにこやかな笑顔で手を振る。


「ああそうだったわね。ゴメンナサイね~引き止めちゃって」

「若い子とお話しすることなんて滅多に無いからついね~」

「いえ、貴重なお話が聴けたんで気にしないで下さい。じゃあ今度試しに作ってみて、美味しかったら持っていきますね?」

「あら~ありがとう」

「カイトちゃんは料理上手だから教え甲斐があるわね~」

「本当ですか?嬉しいです」


 にっこりとお日様の笑顔を振り撒き、もう一度丁寧にお辞儀をしてから、カイトはその場を後にした。


 そんな後姿を見送る奥様集団は。



「目の保養ね~」

「うちの子になって欲しいわ~」

「カイトちゃんの所は、皆可愛らしいから羨ましいわねぇ」

「ソレに比べてウチの子たちったら…」


 ホウ…と頬を染めつつ口々に自分達の願望を口にして、また新たな話題に花を咲かせるのであった。




                                       つづいちゃえ




















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