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お兄ちゃんのお買い物大作戦、後編。

カイト兄ちゃんは皆に愛されていて欲しい…←妄想代暴走




 さて、ようやく商店街へと辿り着いたカイトはというと…



「ようカイト君、今日はイイアジが入ってるよ!」

「あ~スミマセン。今日の夜はリンのリクエストでコロッケなんですよ」

「ならしゃあねぇな、また今度寄っとくれ」

「はい、ありがとうございます」

「カイトちゃんカイトちゃん!下仁田ネギ入ったから買ってくかい?安くしとくよ?」

「え~と、じゃあ一束お願いします」

「よっしゃ!いつもたくさん買ってくれるからとうもろこしも付けちゃおう!」

「わ~ありがとうございます♪ならせっかくだからアスパラと、あとバナナとレタスも買いますね」

「持ってけ泥棒!このカブもオマケだ!!」

「あ、カイト君。コレ新種の酒なんだけど…」

「う~ん、一度メイコ姉さんに聞いてみないと。俺、酒の味ってイマイチわからないから」

「じゃあお試しでハーフボトル持ってくかい?タダでいいよ」

「ホントですか!?きっとメイコ姉さん喜びます」

「あ、カイちゃ~ん!」

 とまぁ、このように店の先々で引き止められては今日のお買い得品を進められ、下手をすれば何一つ買っていないのに、『お得意様だから』と戴いてしまったりもする。いつも貰ってばかりでは悪いと一応カイトも断りを入れるのだが、皆が皆遠慮するなと半ば強引に押し付けてくるので、これで断るのは帰って相手に失礼だと悟ったカイトは、ありがたく頂戴することにしていた。

 そうして商店街を抜ける頃には、彼の両手ははちきれんばかりの購入品…とは名ばかりの貢物で、いっぱいいっぱいになっていた。
 


 で、帰宅後。


「…今日も商店街の皆様に可愛がられてるわね、カイト」

「お兄ちゃんモッテモテだね~」

「……いつか襲われるんじゃない?」

「リン、それ洒落にならないから」


 ダイニングテーブルの上に置かれた戦利品の山を目にしたボカロ家女性陣は、キッチンで鼻歌交じりに夕食の用意をしている己の兄or弟の未来を、ほんのり危惧していたとかしないとか。



[オマケ]


「ちなみにカイト兄、」

「ん?」

「今日、本当は何買いに行ったの?」

「えっと、お醤油とアスパラと豆腐」

「………。」

「ホント、この街の人達ってイイ人ばっかりだよな~」
 
 家計を預かる身としては大助かりだよ、と豆腐の味噌汁の味見をしてくれと小皿を差し出され、レンはそれを舌で舐めながら横目にダイニングテーブルを見やる。
 その先にあるのは、明らかにそれだけでは済まされていない食料(+α)の数々。

 たったソレだけを買いに出て、結果がこれですか。

「どう?ちょうどいいか?」

 反対側には割烹着に身を包み、すっかりお玉を持つ手が板に付いた我が兄の姿。

「うん…美味い、よ」


 この人が主夫をやってるのって、もしかしたらボーカロイド以上に転職なのかもしれない……そう思わずにはいられないレンであった。





                                           つづく…のか?




















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