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お待たせしました続きです。
ただし短い……
そして終わってない……
え~と、こどもの日っていつだっけ?





 さて次の日。
 世間でいう『こどもの日』は、盛大な泣き声から始まった。







『うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!』



 一体何事っ!?とばかりに飛び起き、一斉に泣き声のする場所へと集まるぼかろ一家。
 それぞれ寝起き姿でとても世間様には見せられない格好なのだが、今は家族だけしか居ないので問題無し。
 とりあえず今も騒音(と言っても過言ではない)の原因を突き止めるべく、古びた廊下を駆け抜け、立て付けの悪くなったドアを強引に開けると、そこには―――



「「「「だれ???」」」」



 大体4~5歳位の小さな男の子が、明らかに身体に合っていないダボダボの服を纏って、大声で泣いていた。
 ぴーぴーと両手で顔を覆いひたすら泣き続ける子供に、一同は首を傾げる。

「え~とミク、心当たりある?」

「ええええ~!?な、無いよう!リンちゃんは?」

「あたしも無い!レン!!」

「……お前が無いのに俺があるわけ無いだろ」

「当然アタシにも無いって事は……あの馬鹿がまた厄介なもの拾ってきたとか」

 第一此処はカイトの部屋だ。
 そう考えるのが一番スムーズ且つ妥当な線なのだが、その当人の姿が何処にも無い。

「……そういえば、カイトは?」

 普段なら、とっくに朝食の準備を済ませ皆を起こしに来る時刻なのだが、今日はその様子がまったく無い。
 それどころか、いつもなら家中に漂う食欲中枢を刺激する食物の香りすらしてこない。

「あの、さ、メイコ姉」

「なに?」

「俺、すっごくイヤァな事に気付いたんだけど…」






 あの泣いてる奴が着てる服って、物凄くカイト兄の服に似てない?






 レンの一声に、全員が目の前の子供に集中する。

 幼い子供の身体をスッポリ覆ってなお余りある真っ白なコートに、青の線。
 その隙間から僅かに覗く、茶色いズボン。
 子供の髪もそういえば青くて……見れば見るほど誰かを連想させる配色だった。

「まさか…ねぇ」

「いやいや、聞いたこと無いし」

「有り得ないでしょう。普通やらないって」

「あ……でもそういえば、」

 一点、思い当たる節があることを思い出し、ポツリと零す。

「「「ナニッ!?」」」

 女性人三人に詰め寄られ、その迫力にレンは思わず後退った。

「え、えーと、その…そういえば昨日の夜、マスターがなんか企んでるみたいな笑い声出してたんだけ、ど……」

 口に出して、レンは死ぬほど後悔する。
 場の雰囲気が一気に重暗くなったからだ。

「―――マスター、部屋にいると思う?」

「十中八九居ないと思う」

「右に同じ」

「左に同じ」

 きっと、いや確実に置手紙だけをテーブルに置いてトンズラしているだろう。
 あのマスターはそういう人だ。
 特にこういった、悪戯みたいなことをしでかした時は。

「……とりあえず、泣き止ませないと拙いわね」

 こうして会話をしている間も、子供になってしまった(暫定)カイトは、ワンワンと御近所迷惑も顧みずに泣き続けている。
時折ケフケフと咳き込みながらも泣くのを止めないのだから、子供というのはスゴイなぁと、変な感心をしてしまう。

「えーと、カイト?」

 試しに名前を呼んでみた。
 これで人違いでしたじゃ笑い話にしかならないが、これ以外見当がつかないのだから仕方が無い。
間違っていれば子供当人が否定するだろうし、正直、出来れば否定して欲しいというのが全員の意見なのだが。










「……めーちゃ?」








 呼ばれた子供――は途端に泣くのを止め、クリクリとした大きな蒼色の瞳を涙で潤ませながら、舌足らずな口調でメイコの名を紡ぎながらこちらを見上げた。




((((やっぱりビンゴですか!?))))





 そのとき、家族の心は一つだった。




















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