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今回はリン&レンメインのお話……なんですが、話題はやっぱり兄さんです(汗)

いや、どうしてもあの番宣目にした瞬間書きたい衝動に駆られ……つい。
後悔はして無い。
でも反省はしている。かなり。

本当は漫画で描きたかったけど、時間が無いのでSSで。


 平日の昼下がり。
 本日は仕事も無く家でのんびりとしていたレンは、喉の渇きを潤すためにキッチンを訪れたのだが……いつもそこを陣取っている長男の姿がどこにも見えないことに首を傾げた。

「カイト兄は?」

「今日はテレビの収録があるからって、一時間くらい前に出掛けたけど」

居間でテレビを見ながら温室みかん(この時期はかなり高級品)を食べていたリンは、片割れの問いに答えを返した。

「へぇ。あ~歌番組―――じゃない…よな?」

 歌番組の収録があるのならば、自分達が呼ばれるはずだ。
 だがリンとレンは本日フリー。
メイコとミクも、今日はそれぞれ別の仕事が入っている。

「ん~…多分ね」

 いつもに比べて、異様なほどテンション高かったし。
 傍から見ても上機嫌で、というかウキウキと鼻歌を歌いながら嬉々として出掛けて行った兄の姿を思い出し、リンはその可能性を否定した。
 あのテンションは、歌の収録の時とはちょっと異なる。

 どちらかというと……スーパーのアイス特売に向かう姿に酷似していた。



「……もしかして」

「ああ…可能性は否定出来ないな」

 さすが双子というべきか、片割れが何を考えていたのかすぐに見当が付いたらしく、レンは神妙な顔をして深く頷く。

 自分達はボーカロイドだから、歌う事が一番大切で嬉しいと感じる。
 けれどそれぞれに個性が作られているから、それ以外に関しては性格も嗜好も個々様々だ。
 特にカイトとミクの場合、自分の好きな物に対する執着は、並々ならぬものがあった。


 つまり、歌以外で長男が上機嫌で仕事に向かったというコトは……


「――あれしかないか」

「――うん、確実に」


 彼の嗜好品は業界でもかなり有名で、その類のコマーシャルに起用されたこともある。
 その時、報酬の一部として一年分を贈呈された時は、家族一同本気でどうしようかと思ったくらいだ。

「……とりあえず、裏の倉庫にある冷蔵庫の中身は整理しといた方が良いかもな」

 ぼかろ家には母屋にある業務用冷蔵庫の他に、家庭用の冷蔵庫が一台、倉庫の隅に置かれている。
 元々この冷蔵庫は母屋で使っていたのだが、家族6人では容量がとてもじゃないが足りないということで、業務用の冷蔵庫に買い換えたのだ。しかしまだ使えるのに勿体無いということで、しばらく倉庫に放置されていたのだが……気が付けば、ぼかろ家第二の冷蔵庫として有効活用されていた。
というのもレン以外、全員が要冷蔵(冷凍)の嗜好品ばかりで、しかも各自大量に所持していないと気が済まない性質(この辺が家族だからだろうか)なので、業務用の冷蔵庫でさえすべて収納するのは不可能だったのだ。

「えー!あっちに秘蔵の冷凍みかん入ってるんだけど」

「先に手を打っとかないと、全部解凍する羽目になるぞきっと」

 既に母屋の冷凍庫は、カイト兄がほぼ占領している。
そこにかなりの疑惑が漂う本日の収録を終えた兄が、手ぶらで帰ってくるとはとても思えない。

「普段は勝てても、アレが関わった時のカイト兄の恐ろしさはお前も知ってるだろ?」

「………うん。なるべくコンパクトに整理してくる」

「おう、頑張れ」

 明らかに気の重そうな風を見せるリンにちょっぴり同情しつつ、レンは冷蔵庫に作り置きされていた冷やしあめを一気に煽った。




 その夜。
ホクホク顔で保冷材の入ったダンボールいっぱいのアイスを抱えて兄が帰ってきたのは、当然といえば当然の結果だったのかもしれない。





 《追記》

 リンとレンが、長男が収録してきた番組を目にしたのは、その数週間後。
 画面にデカデカと掲げられた『アイスクリーム職人選手権』のメイン審査員として起用されていた兄の姿を見た双子が、重々しい溜息を吐いたのは、言うまでも無い。




                                       2008.08.14 AK

スミマセン。なんか今日そんな番組があるって見た瞬間、どうしても書きたくなってしまって(滝汗)
明日のコピー原稿(notボカロ)まだ終わってないのに何やってんだアタシ。。。。







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