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なんとなくで書いてしまいましたマスカイ。
基本ウチはほのぼのなんで、エロとかは無いです。



……想像以上に楽しかっt(強制終了)



せっかくバレンタインデー&お兄ちゃんバースデーなのでいつものノリではなくマスカイ風味で書いてみた(タイトル長っ)



「マスター!おかえりなさ~っ…うわっ!?」

 いつもの帰宅時間。
 インターホンも無く突然開いた玄関のドアに、カイトはパタパタとスリッパの音を立てながら玄関へと向かった。その姿はさながら主人に懐く子犬のようで、実際カイトは毎度帰ってきた自分のマスターに飛び付いていた。


 のだが……


 マスターに飛び付くよりも先に自分の上に乗っかってきた巨大な何かに驚いたカイトは、そのまま後ろに倒れてしまう。

「ま、ますたー?」

 視界を塞ぐそれに触れれば、フカフカと柔らかい。
 少なくとも好物のアイスではないことと、マスターでもないことだけはわかるが、起動してから一度も触れたことの無い感触に、カイトはフローリングの床に尻餅を付いたまま首を傾げた。

「おう、ただいま」

 何度か目を瞬かせながらも、大きさの割に大した重さの無いそれを両手で退ければ、開けた視界の先にニヤニヤと笑みを浮かべる男の顔があった。
 その手には、カイトが楽しみにしていた恒例のアイスが入ったコンビニの袋がぶら下がっている。
 いつもならばその時点で『アイスだ!』と歓声を上げているのだが、自分を押し潰している物体の方が気になるらしい。
視線を再び持っているそれに合わせ、マジマジと見つめる。

「…これ、なんですか?」

 フカフカと柔らかく手触り抜群なそれを思わず抱き締めれば、ほんのりと暖かい。
 大柄では決して無いが、小柄でもないカイトでさえ両手で抱えるのがやっとのそれは、よく見ると黒いボディにまん丸な目、そして黄色い嘴があった。

「ペンギン」

「ぺんぎん……あの、主に南半球に生息している海鳥で空を飛ぶことが出来ない動物のことですか?」

 でもコレ、生き物じゃないですよね?と掌で腹に当たる部分を押せば、パンパンに詰められた綿の感触だするだけで、鼓動などは一切感じられなかった。

「それはぬいぐるみっつ~…まぁ簡単に言えば動物とかキャラクターとかを模った玩具だよ。ついでにいうと、ペットはお前だけで十分だし」

第一ペンギンなんか飼えねぇよと笑う主人に、カイトは頬を膨らませる。

「……おれ、ペットじゃなくてボーカロイドなんですが」

「俺にとっちゃ大した違いは無いから気にスンナ」

「……おおいに突っ込みたいんですけど」

「却下」

 とりあえずいつまでもそこに座ってないで立てよと脇の下に手を入れられ、軽々と持ち上げられてしまい、カイトは慌てて抱えていたペンギンのぬいぐるみをギュッと抱きしめる。
 カイトからの抵抗がないことに、そのまま主人はひょいとお姫様抱っこの要領で抱き上げると、軽い足取りで部屋の奥へと歩き始めた。

「ま、ますたー!」

「ん~?」

「お、降ろして下さい!」

「ヤダ。外スゲェ寒かったんだよ、お前で暖取らせろ」

「だ、だから俺はボーカロイドですからあったかくないです!」

 顔を真っ赤にしてペンギンのぬいぐるみを抱えながら抗議するカイトは、冗談抜きにしても愛らしい。
一応外見は成人男性を模しているのだが、中身が外見を見事に裏切るほどおっとりしていて素直で……まぁぶっちゃけ可愛いから、それに見掛けも比例して見えてしまうのだろう。

「いや、あったけぇよ。暖房利いた部屋の中に居たからかな…うん、あったかい」

 そういって上機嫌でスリスリと頬を摺り寄せてくる主人にカイトは更に顔を赤くなってしまい、まるで茹でたての蛸のようだ。

「あ、あの…マスターっ」

 このままではショートしてしまうと本気で思ったカイトは、何とか気を逸らそうと先ほど抱いた疑問を口にする。

「んん?」

「結局コレ、何ですか?」

 お世辞にもマスターには似合わない代物だってことだけは判るんですが。

 つぶらな瞳にキュートな体系。
 触り心地は抜群で、ついついギュッと抱き締めたくなる。
 コレを可愛い女の子が持っているのならばわかるが、成人をとっくに過ぎた身長185センチ越えの男が持っているのは、世間的にいかがなものか。

「俺のじゃねえよ。お前の」

 だって今日、カイトの誕生日だろう?

「……へ?」

「なんだお前、自分の誕生日忘れてたのかよ?」

「いやあの、確かに俺がプレスされたのは今日という日付ですけど、俺はボーカロイドなので特に誕生日とかは…っ」

「でも、一応世間的にはそうだろ?」
 
 KAITOという存在が生まれた日なんだからさ。

「……そう、なんですか?」

 納得はしていないようだが真正面から否定するのも憚れるといった表情で、己を抱き上げている主人の顔を見上げる。
 そんなカイトに、主人は微笑を返す。
 先ほどの意地悪気なモノではない、柔らかな微笑み。


「わかんないなら今日でいいじゃん。というわけで」





Happy Birthday to KAITO!
I sincerely think that I was good your coming to me.




                                     2008.02.14 AK






[オマケ]

「ついでに言うとさ」

「はんれふか?」

「アイス口に入れながらしゃべんな。今日、世間的には『バレンタインデー』つーんだよ」

「…それって、なんなんですか?」

「『好きな人にチョコやお菓子をプレゼントして愛を告白する日』……まぁ、お菓子会社の陰謀だな」

 ポロッ…

「ま、ますたぁ…おれ、何にも用意してないですぅ…」

「あ~そんな泣きそうな顔すんなって!お前が『バレンタイン』のコト知らないって判ってたし」

「で、でも……好きな人にあげなきゃ駄目なんですよね?」

「別に絶対ってワケじゃ……あ、んじゃさ」

「……マスター、なんか意地悪いこと考えてませんか?」

「いんや。お前の願いを叶えられる唯一の方法を思いついただけだよん♪」

「(なんか、聞きたいような聞いたら危険なような…)」


まぁ、この後の展開はお約束ですな!




















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