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ぼかろ家です。
根性で書いてみました(笑)
でもあまりにも書きなぐりみたいな感じなので、世に出しても大丈夫だろうかとちょっと心配。

本日は普通に歌のお仕事に出ている兄さんです。




―――実は(ぼかろ家)話の中では初めてじゃねぇか?←いろいろ間違ってる







 ボカロ家長男カイト。
 彼は日々家族の健康な生活を維持するために精進している。



 ―――が。



 彼は紛れもなくボーカロイド。
 たとえ誰よりも割烹着が似合っても。
糠味噌漬けが隣のおばあちゃんに太鼓判を押されるほどの腕でも。
 彼は、腐っても歌うために作られた存在なのだ。



 とまぁ、そんなわけで。



 本日、お兄さんは仕事をするために、都内のとあるスタジオにやって来ていた。






「おはようございま~す」

「やぁ、カイト君久しぶり。今日はよろしく頼むよ」

 いつもの癒し系スマイルを湛えてやってきたカイトを出迎えたのは、本日お仕事をくれたプロデューサーさんだった。

「はい。一生懸命歌わせてもらいます!」

 素晴らしいまでのお辞儀をしながら、本日の意気込みを声に乗せるカイト兄さんに、プロデューサーさんは苦笑を零す。

「ハハハ、あまり気張らないでイイよ。君は自然体の歌声が一番だからね」

「アハハ、そう言って下さると助かります。実は俺メインのレコーディングは久々だったので、ちょっと緊張してまして」

 ここしばらくはコーラスのお仕事ばかりだったんですよ、と笑うカイト兄さんの表情に翳りは欠片も無い。


 世間で『実力があっても日陰の存在』やら『落ちぶれボーカロイド』などと称されていることは重々承知の上だろうに、彼はまったく気にしていない。
『歌えるだけで幸せ』という気持ちを前面に押し出し、優しい歌を奏でるカイト兄さんの歌声は、たとえどんな小さな仕事でもクオリティを下げることは絶対にしない。おかげで世間に広まる悪意とも取れる噂とは違い、真面目に音楽にかかわる者の間では、カイト兄さんの評価は決して低くは無く、それどころかかなり信頼度が高かった。
そんな兄さんの歌声に魅了された一人がこのプロデューサーさんで、これまでもカイトを起用した歌を幾つも世に送り出してくれており、兄さんにしてみれば『お得意様中のお得意様』だった。


「ああ、そういえば君宛に何個かプレゼントが届いているよ」

「え?なんでですか?」

 まったく身に覚えがございません!とばかりにキョトンとする相手に、帰ってプロデューサーさんの方が呆気に取られてしまう。

「なんでって……今日は君の誕生日だろう?」

 VOCALOID公式HPにも、そう掲載されているじゃないか。

「――――へ?」

 ますます首を傾げるカイト兄さん。

「違うのかい?」

「いや……確かに俺のプレス日は今日の日付ですが、誕生日っていう認識はあまり無かったもので」

 ああでも確かに、ミクやリンレンのプレス日にはお祝いしたっけなぁと、まるで他人事のように呟くカイトに、プロデューサーさんは呆れたように溜息を吐く。

「おいおい、コレまでバースデーを祝ったことは無かったのかい?」

 君は起動して三年目くらいだろうに、と訊ねるプロデューサーさんに、カイト兄さんは困ったように眉尻を下げる。

「ええと、この時期はバレンタインと重なって去年はみんな仕事が入って大忙しでしたし、俺自身もバタバタしてましたから」

 そんなこと気にする暇ありませんでしたので。

 最初の年はメイコと共に自分のお披露目に大忙しだったし、去年は鋒鋩のバレンタイン企画に借り出され、一日中働き通しで自分の記念日なんて頭の片隅にも入っておらず、せいぜい「ああ、生まれてコレだけ経ったんだなぁ」と思う程度だった。
そうやって二年連続で過ごしてきてしまったため、今日という日は兄さんにとって『自分が生み出された日』という認識はあっても、それをお祝いするという考えには至っていなかったのだ。

「……なんというか、ある意味不憫だな君は」

「そうですか?別に誕生日なんて祝わなくても特に支障はありませんし、世間はバレンタイン一色ですからね。皆さんの笑顔を見ているだけで十分幸せですよ俺は」

 それに、去年も一昨年もたくさん歌わせていただきましたし、今日だって歌えますしね。

 ニコニコと笑うカイト兄さんの顔は、まさに本心から言ってますとアリアリと判る、裏表の無い表情で。


 その姿を見たプロデューサーさんが「この純粋さというか天然さ加減がそのまま声に反映されているからこそ、アレだけの歌が歌えるんだろうな…」と、胸中で呟いていたとかいなかったとか。





 そんなわけで。
二年連続で誕生日を祝ってもらえていなかったカイト兄さんだが。
 


 家に帰り着いたと同時に、家族全員(マスター含む)から盛大なお祝いの言葉付きの出迎えをしてもらっていたことは、また後の話。







                                        2009.02.16 AK











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