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日に日に来場者が減っていくサイトに悲しみを覚えてきたので、キッツイ状況ですが久々のぼかろ家を投下。
ただし続き物。

そこ、またか言わない。



せっかくもう直ぐ夏なので、初夏らしい題材をチョイス―――といえば聞こえはいいけれど、実はコレ去年アンソロ投稿用に途中まで書いたもののだったり(笑)
その時は結局全然別物のシリアスぼかろ家を投稿したのですが、今考えるとこっちでも良かったかなぁと。
でもこっちだと確実に予定ページオーバーしてたな、うん。





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       潮干狩りに行こう!





 夏だ!
 海だ!


「潮干狩りだっっ!!!」









「カイト兄、普通は『海水浴』じゃないの?」

「え~せっかく水着着てきたのにぃ」

「こら、無防備にワンピースを捲るんじゃないの」

「メイコ姉だって上はビキニのまんまじゃ……いえスミマセンなんでもないです」




 久しぶりの全員休日の日曜日。

 ぼかろ家の皆さんは、レンタカーでワンボックスを借りて、比較的近くの海岸まで遊びに来ていた。
 運転手はもちろんマスター。
 荷物番ももちろんマスター。
 けれど基本的にアウトドアが苦手なマスターは文句が無いようで、レインボーパラソルの下、タオルと麦藁帽子を被ってさっそく一人昼寝に入ろうとしていた。





 そんなマスターを尻目に、ぼかろ家の面々はというと。


「何言ってるんだ!今は色んな物価が上昇して、日々俺達の家計は圧迫され続けてるんだぞ!この機会を逃して何時やれっていうんだ!?」

 少しでも節約に努めるため、一家の家計を預かる長男カイト別名『主夫ロイドKAITO』は、今日という日に賭けていた。
 もちろん、『潮干狩りで大量アサリをゲット!!』である。

「まぁ、確かに潮干狩りは期間が限られてるしねぇ」

 獲れたてのアサリを酒蒸しにすると美味しいって言うし……と、メイコは少し離れた場所で浜辺のバーべキューを楽しむ一行を見つめる。
 彼らの手にはビールやらチューハイやらの缶が握られているコトは、既にリサーチ済みらしい。

「人海戦術でやれば結構取れるんだっけ?」

「でも確か制限あるんじゃなかったか?何キロまで~って」

「っていうか私、潮干狩りの仕方なんか知らないけどちゃんと獲れるのかなぁ?」

「………」

「必要な道具とかは俺が用意しといたから、各自ソレでアサリ捕獲に努めるように!」


 今日の彼は一味違うらしい。

 ビッとカイトが指差した先には、色とりどりの小さなバケツやら網やらシャベルやらが人数分用意されていた。ご近所の奥様方に頼んで、手当たりしだい借りてきたようだ。
 さすがご近所のアイドル。笑顔一つでコレだけの道具が集まるとは、その人気は伊達じゃない。
しかし曲がりなりにも『ボーカロイド』なのだから、その労力をもう少しうた本業に回して欲しいところなのだが、主夫業に喜びを開花させてしまった彼にとっては、歌も家事(ご近所付き合い込み)も同じくらい大事なものなのだろう。

「遊んじゃダメなのー?」

「ノルマが終わったらいくらでも遊んでいいよ」

「「「えー…」」」

 つまり終わらない限り、海での遊びは厳禁ということで。
 初めての海ということで、あまりの興奮に浮き輪やらビーチボールやらシュノーケルやらを近所のコンビニで買い漁っていた年下組は、あからさまに不満を露にした。

「俺ら潮干狩り初心者だよ?そんなんいつになるかわかんないじゃん」

「うん、だから死ぬ気でやってね?」


 じゃないと、お昼ご飯を食べる時間も無くなっちゃうかもしれないから。


 そう言って朗らかに微笑む長男の目は、本気だった。
 滅多に見られないカイトの本気具合に、一同は顔を青褪める。
 ぼかろ家一温厚な気質とはいえ、家事の全てを担っているのは長男だ。
万一ここで逆らったりしたら、明日の食事、いやもしかしたら家事一切を放棄されるかもしれない。
 それはまさにカイト以外家事がまったく出来ない家族にとって、死活問題だった。






 かくして、ボカロ家総出の潮干狩り大会が、(長男により半強制的に)切って落とされたのだった。










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