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スンマセン、題名が思いつかなくてとりあえず(仮)


久々にどーぶつのお医者さんマスターシリーズ(長いな)です。





 家族の絆


※杜乃の弟、慶はメイコマスターになってます(詳しくはオフライン発行の『暮れの元気なご挨拶!』を参考)



「なぁ…お袋」  

「なにかしら?」

「何故俺は、実家に来て早々着物を着せられてるんだ?」

「そりゃあもちろん、元旦は正装だからでしょ♪」




 帯を綺麗に着付けながら、お袋は企みが成功したことを喜ぶようにウフフと笑った。








 元旦の早朝、といってもいい時間帯。
 突然掛かってきた切羽詰った母親の声で呼び出しに、俺は殆ど着の身着のままカイトを連れて、急いで実家へと向かった。



……で、到着して直ぐ、母親と弟の慶の手によって俺達は『捕獲』された。








 捕獲―――言いえて妙だが、アレはまさしく『捕獲』外の何者でもなかっただろう。
 そしてワケが判らず困惑しているうちに、徐に着ていた衣服を剥ぎ取られ(下着は死守したが)一体いつの間に仕立てていたのか、真新しい着物を着せられていた。
 この家にいた頃は、毎年元旦になると夜明け前に叩き起こされ、母親によってこうして着物を着せられ、家族揃って初日の出を拝み、正月を迎えたものだが、家を出た今は着物に袖を通すことすら久しく、なんだか懐かしさを感じる。



「檀家さんにいい反物問屋を紹介してもらってね。男物も豊富にあったからつい作っちゃったのよ♪」

「……ならそう素直に言えば良いのに、何であんな電話…、」

「あら、素直に言ったら杜乃は来てくれた?」

「………。」

 ニコニコと、まるで確信を得ているかのような切り返しに、思わずグッと息を詰める。
 確かに、それは否めなかった。
 俺としてはカイトと二人、静かにゆったりと正月を過ごすつもりだったのだ。そんな心積もりの最中、「着物を作ったからかえって来い」と言われても、俺が素直に応じるとは思えない。

「ま、そういうわけだから諦めて実家で過ごす正月を堪能しなさいな♪」

「……ハァ、」

「あとで餅つきもするから頑張りなさいね。慶なんか張り切っちゃって、朝から臼と杵用意して、蒸篭でもち米蒸しまくってたから」

 あの分だとご近所さん呼んでも十分配れるかもねウフフフ。

「……それはつまり、俺にもやれと?」

「他に誰がいるのよ?お父さんは『年末の分で腰が痛いからもう無理』って早々に戦線離脱して、朝からメイコちゃんと散々お酒飲んで潰れてるわよ」

「…………。」




 そのときになってようやく俺は、今回の呼び出しの、真の目的を知ったのだった。





  短いけどキリが良いので一旦切ります。






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