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ものっそ久々のぼかろ家です。
正直書き方忘れてるorz

リハビリと思ってご覧下さい。



とある朝の風景





 ぼかろ家の朝。
 それは半ば戦場のように慌しい。
 

「お~兄ちゃん~靴下が見つからないよう!」

「いつものニーハイなら箪笥の二段目に入れてあるよ」

「「カイト兄~!弁当は?」」

「ああハイハイ、今日は夜のお仕事もあるから二つね。早弁しちゃダメだよ」

「カイトーお茶~」

「姉さん目の前に急須あるんだから自分でやってくれても…」

「アンタが入れた方が美味しいのよ」

「ああああマスタアアア寝ぼけてお味噌汁で顔洗おうとしないで下さい!」



 もっとも、忙しいのは若干一名だけなのだが。



 怒涛のような忙しさをテキパキと効率よくこなし、兄弟全員を見送ると、ぼかろ家の主婦……もといカイトはようやく一息を吐いた。
 が、まだ最大の難関が残っていることは忘れていない。

「マスター、そろそろ準備しないとマズイですよ。今日は大事な会議があるんでしょう?」

「………。」

 ぼかろ家兄弟のマスターだけが、いまだカクンカクンと頭を水鳥人形のように上下させながら、本日の朝ごはんであるTKG(ふりかけ付き)を食べているのだ。

「あああまた口の端にご飯粒付けて……お願いですから家長としてしっかりして下さいよ」

 完全に言っていることがオカン状態になっているのだが、本人はまるで気付いていない。
 いや、気付いたところで彼は気にもしないだろうが。

 たっぷりと20分かけて朝ご飯を食べ終え、行儀よく両手を合わせると、マスターはふらりと立ち上がる。
 どうやら出勤の準備を始めるらしい。
 自室に戻ろうとするマスターの後を当然のように付いていくカイト。

「今日はちょっと明るめのスーツですからねぇ~このネクタイにしましょうか」

 そういってネクタイハンガーから薄い芥子色のネクタイを取り出し、スーツのジャケットを羽織ったマスターの首に、シュルシュルと手早く巻いていく。
 その手付きはあまりにも手馴れていた。
 割烹着にネクタイ、紛うことなきオカンの鑑のような姿である。

「今日のお夕飯はマスターの好きな肉じゃがにしますから、しっかりお仕事頑張って早く帰ってきて下さいね?」

「………。」

 コックリ、と本当に聞いてるんだか聞いていないんだかイマイチよく判らないが、とりあえず頷いたことで満足するカイト。
 
「ではマスターいってらっしゃ~い」

 
 こうしてぼかろ家の朝は、繰り返されていく―――





                                 2011.06.27 AK






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